真柏の盆栽 (Juniperus chinensis)
撮影: Jeffrey O. Gustafson (CC-BY-SA)CC-BY-SA

シンパク(真柏)

Juniperus chinensis

別名: シンパク / イブキ / ミヤマビャクシン / Chinese Juniper

ジン・シャリの白骨美と緑葉のコントラストが特徴。樹勢が強く周年作業が可能。針金掛けの自由度が高く樹形作りやすい。

今月の作業 (6月)

  • 芽摘み4月・5月・6月・7月・8月・9月・10月(全般)随時今月
    やること
    伸びた新芽を指でつまんで摘み取る。葉を切ると切口が茶変するため、必ず指で摘む。
    なぜ
    真柏は周年成長し、伸ばしっぱなしにすると樹形が崩れる。指摘みは切口が目立たず葉姿を保つ。
    注意
    ハサミで切ると切口が茶色く枯れて見栄えが落ちる。必ず指で摘む。
  • 剪定3月・4月・5月・6月・9月・10月(全般)毎年今月
    やること
    不要枝・忌み枝を整理。太枝はシャリ加工(枝の一部を白骨化)に転用できる。
    なぜ
    真柏のシャリ・ジンは樹格を高める要素。剪定枝をそのまま捨てず、樹姿の演出に活かす発想が重要。
  • 針金掛け3月・4月・5月・6月・9月・10月・11月(全般)適宜今月
    やること
    アルミ線または銅線で曲げ込む。真柏は枝が柔軟で曲げやすい。半年-1年で外して跡を確認。
    なぜ
    真柏は針金の食い込みが比較的早いが、樹皮の修復力も高い。年に何度でも掛け直しが効くため樹形作りに柔軟。
  • 施肥4月・5月・6月・9月・10月(全般)月1回程度今月
    やること
    固形有機肥料を鉢縁に置く。盛夏と厳冬期は休ませる。
    なぜ
    真柏は強健で肥料食い。十分な肥培で枝数を増やし、樹冠の密度を高める。
  • 消毒3月・4月・5月・6月・7月・8月・9月・10月・11月(全般)月1回程度今月
    やること
    ハダニ・葉ダニ・赤星病に注意。風通しの悪い棚では月2回散布も検討。
    なぜ
    真柏は密生する葉の内部で害虫が増殖しやすい。特にハダニは見つけにくく被害が広がりやすい。
  • 水やり通年(全般)毎日今月
    やること
    夏は1日2回、春秋は1日1回、冬は2-3日に1回。表土が乾いたらたっぷり。
    なぜ
    真柏は乾燥にも過湿にも比較的耐えるが、葉先が褐変したら水切れのサイン。
  • 取木5月・6月(全般)適宜今月
    やること
    環状剥皮 + 水苔で発根させる。1年程度で発根し、切り離して独立株にできる。
    なぜ
    真柏は発根力が強く、樹形の悪い古木でも取木で再仕立てできる。

年間作業カレンダー

  1. 1
    • ジン・シャリ手入れ
    • 水やり
  2. 2
    • ジン・シャリ手入れ
    • 水やり
  3. 3
    • 植え替え
    • 剪定
    • 針金掛け
    • 消毒
    • 水やり
  4. 4
    • 植え替え
    • 芽摘み
    • 剪定
    • 針金掛け
    • 施肥
    • 消毒
    • 水やり
  5. 5
    • 芽摘み
    • 剪定
    • 針金掛け
    • 施肥
    • 消毒
    • 水やり
    • 取木
  6. 6(今月)
    • 芽摘み
    • 剪定
    • 針金掛け
    • 施肥
    • 消毒
    • 水やり
    • 取木
  7. 7
    • 芽摘み
    • 消毒
    • 水やり
  8. 8
    • 芽摘み
    • 消毒
    • 水やり
  9. 9
    • 芽摘み
    • 剪定
    • 針金掛け
    • 施肥
    • 消毒
    • 水やり
  10. 10
    • 芽摘み
    • 剪定
    • 針金掛け
    • 施肥
    • 消毒
    • 水やり
  11. 11
    • 針金掛け
    • ジン・シャリ手入れ
    • 消毒
    • 水やり
  12. 12
    • ジン・シャリ手入れ
    • 水やり

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全ての年間作業

  • 植え替え3月・4月(上旬)2-3年に1回
    やること
    根を1/3切り戻し、赤玉土主体の用土に植え替える。シャリ部分(白骨化した幹)を傷つけないよう注意。
    なぜ
    真柏は強健で植え替えに耐えるが、シャリ部は腐朽が進みやすく、植え替え時の機械的衝撃で割れることがある。
  • ジン・シャリ手入れ1月・2月・11月・12月(全般)毎年
    やること
    石灰硫黄合剤を筆で塗布し、白骨化部を保護・白色化する。腐朽部はナイフで削り落としてから塗布。
    なぜ
    ジン・シャリは時間とともに黒ずみ・腐朽が進む。年1回の手入れで白骨美を維持し、害虫の発生も抑える。

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この樹種に出やすい病害虫 (6)