葉刈り6月(全般)毎年(健康な樹のみ)今月

ヤマモミジ(山もみじ)
Acer amoenum
別名: 山もみじ / もみじ / モミジ / 紅葉
新緑・紅葉・幹肌の三拍子が魅力の雑木の代表。落葉樹で休眠期と成長期の作業がはっきり分かれる。葉焼け対策が要点。
今月の作業 (6月)
- やること
- 梅雨入り前後、全ての葉を葉柄を残してハサミで切り取る。2-3週間で二番葉が芽吹く。
- なぜ
- 葉刈りで二番葉を出させると葉が小さくなり、紅葉も鮮やかになる。樹冠内部の日照確保にもなる。
- 注意
- 弱った樹・植え替え直後の樹には行わない。葉刈りは樹を消耗させるため、肥培管理が前提。
- 施肥4月・5月・6月・9月・10月(全般)月1回程度今月
- やること
- 固形油粕を鉢縁に置く。葉刈り前後と紅葉前(9-10月)は特に重要。
- なぜ
- 葉刈り後の二番葉展開には肥料が必要。秋の施肥は紅葉の発色を高める。
- 消毒4月・5月・6月・7月・8月・9月・10月(全般)月1回程度今月
- やること
- アブラムシ・うどんこ病・カミキリムシに注意。新葉展開時はアブラムシ、梅雨はうどんこ病が出やすい。
- なぜ
- もみじは害虫病害が出やすく、特にアブラムシは新芽を吸汁して芽を萎縮させる。
- 水やり通年(全般)毎日今月
- やること
- 夏は1日2回、葉焼け防止に半日陰で管理。冬は2-3日に1回。
- なぜ
- もみじは水切れにも乾燥にも弱い。特に夏の直射日光は葉焼けを起こし紅葉が汚くなる。
- 注意
- 真夏の昼間の水やりは葉焼けを助長する。朝夕の涼しい時間帯に与える。
年間作業カレンダー
- 1月
- 剪定
- 針金掛け
- 水やり
- 2月
- 植え替え
- 剪定
- 針金掛け
- 水やり
- 3月
- 植え替え
- 水やり
- 4月
- 芽摘み
- 施肥
- 消毒
- 水やり
- 5月
- 施肥
- 消毒
- 水やり
- 6月(今月)
- 葉刈り
- 施肥
- 消毒
- 水やり
- 7月
- 消毒
- 水やり
- 8月
- 消毒
- 水やり
- 9月
- 施肥
- 消毒
- 水やり
- 10月
- 施肥
- 消毒
- 水やり
- 11月
- 剪定
- 針金掛け
- 水やり
- 12月
- 剪定
- 針金掛け
- 水やり
ヤマモミジを育てているみんなの盆栽
全ての年間作業
- 植え替え2月・3月(下旬-中旬)2-3年に1回
- やること
- 芽出し前に行う。根を1/3切り戻し、赤玉土主体の用土に植え替える。細根を残すように丁寧に。
- なぜ
- もみじは細根が多く、芽動き前なら回復が早い。芽が動き始めると植え替えのダメージが大きい。
- 芽摘み4月(全般)毎年
- やること
- 新芽が伸びてきたら、1-2葉残してピンセットで摘み取る。強い芽ほど深く、弱い芽は浅く。
- なぜ
- 節間を詰めて葉数を増やすことで、樹冠が密に整う。放置すると枝が間延びして盆栽らしさを失う。
- 剪定1月・2月・11月・12月(全般)毎年
- やること
- 落葉後、樹形を見ながら不要枝を整理。太枝は癒合剤を必ず塗布。
- なぜ
- 落葉後は樹形がよく見え、骨格作りに最適。樹液流動が少ない休眠期は切口の修復負荷も低い。
- 針金掛け1月・2月・11月・12月(全般)適宜
- やること
- 細い枝にアルミ線を巻く。1-2ヶ月で食い込み始めるため早めに外す。
- なぜ
- もみじの樹皮は薄く成長が早いため、針金跡が深く残りやすい。短期間で外すのが鉄則。
- 注意
- 夏場の針金掛けは樹皮が活発に肥大して食い込みが早い。冬の休眠期が安全。
ヤマモミジを学ぶ本
広告 (Amazon Associates) →この樹種に出やすい病害虫 (7)
- 害虫medium
アブラムシ
新芽・葉裏・新梢に群生して樹液を吸う。葉が萎縮・変形し、排泄物 (甘露) ですす病を併発することがある。
- 害虫high
カイガラムシ
幹・枝に白〜茶の貝殻状の付着物。樹液を吸い、放置で枝が枯死する。とくに梅・松で被害大。
- 害虫medium
ハダニ
葉が点状にカスれて色が抜け、樹全体が銀緑色に。葉裏に微小な赤い虫。乾燥期に大発生。
- 害虫high
コガネムシ幼虫
樹勢が突然弱り、葉色が薄くなる。鉢を返すと白い C 字形幼虫が根を食害。
- 病害medium
うどんこ病
葉表に白い粉を吹いたような斑点が現れ、徐々に葉全体に広がる。光合成阻害で樹勢低下。
- 病害low
葉斑病
葉に円形〜不整形の褐色斑点が現れ、周囲が黄変。重症化で落葉。
- 病害low
すす病
葉や枝が黒いすす状の菌で覆われる。光合成阻害で樹勢低下。


