Species Kind
14 species
松柏(しょうはく)の盆栽
生育がゆるやかで水切れにも比較的強く、樹自体は丈夫です。一方で芽切り・芽摘み・古葉取りといった針葉樹固有の手入れがあり、その多くは適期が年に一度しかありません。作業量は多くありませんが、時期を外すと一年待つことになるのがこの分類の性格です。
松柏が向く人
- 時間をかけて一本を作り込みたい人
- 屋外に置き場所を確保できる人(松柏は室内では育たない)
- 花や実より、幹と枝の造形を楽しみたい人
代表的な樹種
松柏でよくある悩み
- 芽切り・芽摘みの時期が分からない
- 松柏の芽の管理は「いつやるか」で結果が決まります。樹種ごとの適期は各樹種ページの年間作業表で確認できます。季節の作業を見る →
- 枝を思った方向に向けられない
- 松柏は針金かけで枝の向きを作る前提の分類です。かける時期と外す時期を守らないと食い込み跡が残ります。針金かけガイド →
- 葉が茶色くなって落ちる
- 水切れのほか、マツカレハなど松柏に付きやすい害虫が原因のこともあります。症状から原因を切り分けてください。病害虫ガイド →
松柏に付きやすい病害虫
松柏の樹種 14種
松柏代表種育てやすさ・基本管理が必要アカマツ(赤松)
Pinus densiflora
黒松より繊細で優美な雌松。樹皮の赤茶色が魅力で女性的な印象。芽切りは黒松より弱めに行う。
松柏紅実あり育てやすさ・基本管理が必要イチイ(一位)
Taxus cuspidata
松柏矮性育てやすさ・基本管理が必要イトヒバ(糸檜葉)
Chamaecyparis pisifera 'Filifera'
サワラの品種で、糸のように細く垂れ下がる葉が特徴。樹高が伸びにくく、ヒノキ科の中でも繊細で柔らかな印象を持つ。小品盆栽の素材として古くから人気。
松柏寒冷地原産育てやすさ・やや難しいエゾマツ(蝦夷松)
Picea jezoensis
北海道産の松柏。針葉が短く密に付き、白っぽい新芽が美しい。寒地性で関東以南では夏越しに注意。芽切りは不要、芽摘みで節間を詰める。
松柏代表種育てやすさ・基本管理が必要クロマツ(黒松)
Pinus thunbergii
盆栽の王道。樹勢が強く、芽切り・芽摘みによる葉の短小化が腕の見せ所。日当たりと風通しを好む。
松柏代表種育てやすさ・やや難しいゴヨウマツ(五葉松)
Pinus parviflora
盆栽の銘木代表。黒松より繊細で穏やかな樹勢。芽切りは行わず、芽摘みと摘葉で樹姿を整える。
松柏代表種育てやすさ・最初の一鉢向きシンパク(真柏)
Juniperus chinensis
ジン・シャリの白骨美と緑葉のコントラストが特徴。樹勢が強く周年作業が可能。針金掛けの自由度が高く樹形作りやすい。
松柏直幹樹形向き育てやすさ・基本管理が必要スギ(杉)
Cryptomeria japonica
松柏矮性育てやすさ・最初の一鉢向きセッカヒノキ(石化檜)
Chamaecyparis obtusa 'Sekka'
檜の矮性突然変異で、節間が極端に短く葉も密。樹高が伸びにくく小品・ミニ盆栽の素材として珍重される。樹勢は通常のヒノキより弱いので肥料・水やりに注意。
松柏矮性育てやすさ・育てやすいツヤマヒノキ(津山檜)
Chamaecyparis pisifera 'Tsuyama'
サワラ(Chamaecyparis pisifera)の矮性品種で、節間が短く葉性も小さい。ヒノキ科の中でも繊細な葉を持ち、小品盆栽の上品な素材として人気。
松柏山採り適性育てやすさ・基本管理が必要トショウ(杜松)
Juniperus rigida
松柏の地味派。山採りの古木が好まれ、シャリ・ジン加工に適す。針葉が硬く扱いに注意するが、樹勢は強健。
松柏黒松品種育てやすさ・やや難しいニシキマツ(錦松)
Pinus thunbergii 'Nishiki'
黒松の樹皮変異品種で、若木から幹肌に深い亀甲状のコルク質の割れ目が現れる。樹勢は通常の黒松より弱めなので、肥料・水やり・剪定を控えめにする。
松柏匍匐性真柏育てやすさ・育てやすいハイビャクシン(這柏槇)
Juniperus chinensis var. procumbens
真柏の匍匐性変種で、横に這うように枝を伸ばす特性を持つ。懸崖や岩付き、文人木などの個性的な樹形に向き、ミニ盆栽の素材として古典的に愛される。
松柏強健育てやすさ・育てやすいヒノキ(檜)
Chamaecyparis obtusa
鱗状の葉を密に展開する針葉樹で、扇形に広がる葉枝が独特の景観を作る。剪定耐性が高く、半日陰でも育てられるため初心者にも扱いやすい。